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ポリメイトプロ MP6000/MP6100
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ポリメイトポケット MP208
※2021年10月出荷分までは、低周波数帯対応バージョンアップ(有償)が必要になります。
2021年11月以降の出荷分は対応済みバージョンとなります。
MP208 : 2109058以降
MP6000 : 2106057以降
MP6100 : 2109070以降
MP6150 : 2109011以降
・低周波数帯FFT解析ソフト(Low Frequency Analysis / Pro)
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選択区間のFFT表示やCSA表示ができ、指定周波数帯のトレンドグラフ作成もできる。
胃電図(EGG)のようなゆっくりとした 波形の周波数解析に適している。
非侵襲的に胃の平滑筋筋電図(胃における1分間に3回の電気活動)を経皮的に記録する方法
Electrogastrography:EGG
胃の1分間に3回(3 cpm : 0.05 Hz)の電気活動の源(ペースメーカー)は
胃の大弯側の上3分の1の所に存在していると言われる
1:蠕動運動を伴わない調律性電気活動、別名slow wave
Electrical Control Activity(ECA)
2:蠕動運動を伴う反応性電気活動、別名spike potential
Electrical Response Activity(ERA)
※EGGでは、ECAもERAも測定しているが、これらを区別できないため、蠕動運動を直接記録するものではない
安静 仰臥位で行うのが一般的
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EEG電極貼り付け位置(単極)
ニプロ胃電計の電極貼付位置はⅠ~Ⅳ、基準電極はⅤの位置である。
奥野らの電極貼付位置はⅠ~Ⅴ、基準電極は右手背である。
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EEG電極貼り付け位置(双極)
Handbook of Electrogastrographyの電極貼付け位置は②と③、基準電極は①の位置である。
金桶らによる電極貼付位置は③と④、基準電極は呼吸の影響を受けにくい任意の部位である。
胃電図の衛生学への応用にむけて 松浦康之他 日本衛生学会誌, 66, 54-64(2011)より一部改変
使用機種:ポリメイトプロMP6000/MP6100
ファイルター設定を | Low:DC~0.032Hz |
| Hign: 0.05~0.2Hz 程度で設定することが多い |
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1分間に3回 3cpm (0.05Hz)
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0.05Hz(3cpm)にピーク
胃電図EGGは脳波や心電図と比較し、著しく周波数が低い(0.2Hz以下)のため、
以下の現象の影響を受けやすい。
■電極抵抗や分極電圧に由来するDC変動の影響
☆分極電圧が小さい電極を使用する (銀塩化銀のディスポ電極など)
☆皮膚電極間の接触抵抗を低くする (皮膚前処理剤・研磨剤を用いる)
■体動による基線変動 ■心拍変動(1Hz : 60cpm) ■腹筋の筋電図
■呼吸変動(0.25Hz : 15cpm) 仰臥位では、0.15~0.2Hz
0.5Hz~2.0Hzのサンプリング周波数の時系列データを解析対象とすることが多い。
EGG時系列の解析時間窓幅は1~15分の区間が主に用いられる。
正常では、安静仰臥位記録のEGG周期が2.4~3.7cpm
食事負荷後5~10分でその周期が0.2~0.5cpm程度低下すると言われている(postprandial dip)
食後に振幅は通常1~3倍程度増加する
FFTを用いて解析を行う場合、256秒または512秒ごと(サンプリング周波数1秒の時)
胃の電気活動の推移を可視化するRunning Spectrum Analysis(RSA)という方法も用いられる
EGGを拡張し、小腸や結腸の運動機能の測定も行う方法(Electrogastroentrogram:EGEG)
十二指腸のペースメーカーからECAが肛門側に次第にその周波数を減じて移動すると言われる
十二指腸は10~12cpm, 回腸は8~10cpmの電気活動
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体表面から捉えられる電気活動
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小腸9~12cpm (0.15Hz~0.2Hz
大腸2~3cpm(0.03Hz~0.05Hz)
胃電図の衛生学への応用にむけて 松浦康之他 日本衛生学会誌, 66, 54-64(2011)
使用機種:ポリメイトプロMP6000/MP6100
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腸電図の計測例
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周波数解析の結果
0.177Hz = 10.62 cpmにピークあり
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ディスポ電極コードACT
ディスポーザブル電極
食前と食後30分間の胃電図と腸電図を計測し、比較
食後に胃電図のパワー値が増加した Gen Aikawa et al. GastroHep 2023
Visualized Quantitative Evaluation of Gastrointestinal Activity in Healthy Volunteers Using a Noninvasive Single-Channel Electroamplifier
Gen Aikawa et al. GastroHep 2023
https://doi.org/10.1155/2023/6902635
- ■ Visualized Quantitative Evaluation of Gastrointestinal Activity in Healthy Volunteers Using a Noninvasive Single-Channel Electroamplifier Gen Aikawa et al. GastroHep 2023 https://doi.org/10.1155/2023/6902635
- ■ 胃電図の衛生学への応用にむけて 松浦康之他 日本衛生学会誌, 66, 54-64(2011)
- ■ 等パワー胃腸電図マッピングによる消化管運動機能評価 八木実他 日本静脈経腸栄養学会雑誌31(5):1126-1129:2016
- ■ ポータブル腸電位計を利用した在宅療養者の排便機能の客観的評価 渡辺彰吾他 一般財団法人名古屋市療養サービス事業団 平成27年度公益助成事業成果報告書
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