海に捨てる電車
「海に物を捨てるなんて許せない!」
もちろんその通りです。
しかし、アメリカがなんと2500両もの電車の車両を海に捨てました。

その理由は、使用済みの地下鉄車両を「人工岩礁」としてリサイクルすることです。
車両内の部品や車輪、シートなどを剥がし、
海洋環境に悪影響を及ぼす可能性のあるものがすべて取り除かれます。
その後、入念な掃除を行って、化学物質や汚染物質を徹底的に洗浄します。
そのため リサイクルには 実は廃棄と同じくらいの莫大なコストがかかるそうです。
海底に沈んで固着した車両には、すぐに様々な海洋生物たちが棲みつきます。
車両の表面は人工物特有の滑らかさゆえに、
藻類やフジツボが簡単に付着して成長・繁殖するのに最適だといいます。
やがて生物の多様なコミュニティが形成され、
食物連鎖のネットワークが循環し始めることで、正真正銘の人工岩礁となります。

それまで不毛だった海底の砂地に突如として
”海のオアシス”が現れるようなものです。
廃棄するだけではなくリサイクルで海の中を豊かに
面白いプロジェクトですね。
記・三代川
2026年7月27日
