Society for Neuroscience 2025

Society for Neuroscience 2025参加レポート
開催日:2025年11月15日(土)~19日(水)
開催地:San Diego Convention Center
参加者数:現地登録者数20,455人

2025年11月16日~22日にアメリカ出張に行ってきました。
アメリカ・サンディエゴで開催されたSociety for Neuroscience(SfN)に参加しました。
最新の研究動向や展示の傾向などを見るために参加してきました。
シンポジウム紹介、展示ブースの傾向、企業展示の紹介の
3つのセクションに分けてレポートします。
とにかく規模が大きい学会で、参加者は2~3万人。
16日(日)の10時ごろサンディエゴに到着し、ホテルに荷物を
預けて、そのまま学会場へ
16日は、9時間のフライトを終えた後で疲れもあるので
企業展示ブースをざっとどんなものが展示されているのか
見ることにしました。
17日~19日は、面白そうな製品がないか企業展示ブースを回ったり
シンポジウムを聞いて、最近の研究の情報を仕入れたりなどしていました。
SfNで聴講したシンポジウムの内容を一部ご紹介したいと思います
Novel tool and Methods for Noninvasive, Romote Neuromodulation Minisymposium
基本的にラットやマウスを用いた研究の話がメインで、人の研究の話はほとんどありませんでした。
シンポジウム中のキーワードとしては、「Magnogenetics」「Optogenetics」「sonogenetics」「microwave」手法は違えど、何かしらの刺激に反応する受容体をベースにNeuromodulationを行って研究した話でした。
Optogeneticsは、2019年に学会参加した時にも話題になっていたもので、聴講者が多く、マウス研究では流行の手法のように感じました。
Optogeneticsの基本的な手法としては、頭部に光ファイバーを埋め込み、目標とする部位に光を当てることで、受容体をON/OFFして神経機能の調節をするものですが
発表内では、赤色光(591nmのLED)を使用することで、赤色光であれば皮膚から7mmくらいは到達が可能なので、それを用いて非侵襲にOptogeneticsを行った研究の話でした。
そのほかには、哺乳類の皮膚は透明ではないが、爬虫類などには皮膚が透明なものや皮膚の色が可変のもの(カメレオンなど)がいる違いに注目し、皮膚の一部を透明にするabsorving dyeを使用して、切開せずに内蔵の観察をできるようにする。というような研究の話もありました。
ヒトへの応用も視野に入れているということですが、なかなかハードルは高いながらも興味深い研究の話を聞くことができました。
Advances at the Interface of Conputational Neuroscience and AI シンポジウム
最近話題の「AI」に注目したシンポジウムがありました。
1000人くらい入るホールがほぼ満席となるくらいで、かなり注目度が高いようでした。
Computational Neuroscience in the Age of Arificial Intelligence(概要的な感じ)
Learning multimodal neural latent dynamics with AI(マウスラットの研究での話)
AI for enhanced connectome-behavior mapping(ヒト MRIを用いた研究での話)
Automating Clinical Neurophysiology(ヒト Clinical研究での話)
となっていました。
聴講者数を見ていたところ、前半2つの演題の際にはほぼ満席+立ち見が発生しているくらいでしたが、ヒトの研究話題に変わった瞬間、多くの人が退席し、最後のClinicalの話の時には、ホールの1/3程度にまで減っていました。
この学会参加者の多くは動物や細胞を用いた研究を行う人が多く、ヒトでの研究者は少なめなのかもしれないという印象を持ちました。
SfNの展示ブースの傾向
大学などの研究組織による展示も含めると593ブース
SFNのスマホアプリを用いてキーワード検索を行い、どのような傾向にあるのか見てみました。

という形でした。
自分の思いついた単語を検索しただけですが、
全体的に細胞などを用いた研究に対する展示の方が多いのではと推測されました。
ミユキ技研が代理店を行っている会社の展示などのご紹介
KINARM
上肢機能を評価する高度なロボットアームによるプラットフォームで、
高範囲な手及び関節に基づいた運動学的情報を得ることができる装置です。
大きな機械ですが、ニューロリハビリテーションの分野などで活躍しています。
2026年4月21日~24日まで神戸でNeural Control of Movementの学会があります。
半分くらいがKINARMユーザーの発表で、KINARMの人も来日する予定とのこと。
興味がある方は参加を検討されてはいかがでしょうか?
2026 Meeting – NCM Society

Digitimer
電気刺激装置のDS7RやDS8Rは、研究分野でよく使用されています。
新製品として、DG2A(パルスジェネレータ)
の表示液晶が付いたものが発売されていました。SPP-400


Rogue Research


磁気刺激(TMS)用のナビゲーションシステムや、動物実験用のナビゲーションシステム
MRIチェアなどを展示していました。
Rogue Researchではナビゲーションシステムと連動したロボットも提供しています。
cTMSというRogue Research社製の磁気刺激装置専用ではありますが
動きもスムーズで、頭の動きも追跡もスムーズに行うものを展示していました。
NeuroCare NeuroConn
新しいLOOPITの紹介がありました。
Digitimer的な出力とNeuroConn的な出力の端子と別になったバージョンが登場したとのことでした。
またVirtual LOOPITで、プログラムを動かして、
疑似的なデモが可能とのことで今後お見せできるように準備を進めております。


BrainBOX
集束超音波刺激装置(TUS)の展示がありました。
TUSは、新しいものとして「Phocus」を展示していました。(マウス1ch用)
カタログをもらったので、情報を精査してまたご提供できると思います。

NeuroFUS 3Dのプローブと刺激イメージの展示
まだ詳細なカタログは作れていないが
既に海外では納入実績があるとのこと。
128chのエレメントで刺激位置を調整ができる。
将来的には超音波のモニタリングイメージングも
同時にできるようにしたいという展望も話してくれました。

Brainbox社は展示がいつも魅力的で
本当に勉強になりますね。

Soterix
Soterix×mbtのtDCS-EEGのデバイスが展示されていました。
後頭部に基幹となる部分が集約されており
ウェアラブルデバイスにもなっています。
脳波計測用の電極と刺激用の電極を同じ場所に設置できる
ホルダーにもなっており、様々な用途で使用もできそうでした。
こちらの情報を集めて、今後ご提供ができそうです。
ANT Neuro North America
eego用アンプがリニューアルしました。
新しいタイプのものが展示されていました。
こちらの情報を現在まとめておりますので
近いうちにご紹介できると思います。

MagstimEGI
GES400シリーズの後継機種として
GES500が発売開始され展示されていました。


GES500からはWindowsベースで動くようになります。
こちらも現在情報をもらって整理しておりますので
近いうちにご紹介できるのではと思います。
新しいモニタタイプのラピッドスクエア展示も展示されておりました。
弊社が代理店をやっている会社ではないですが
NIRSのデバイスや、超音波刺激のデバイスを展示している企業もありまして
いろいろと情報のやり取りをしております。
来年のどこかには何かしらお知らせできればいいなと思っておりますので
お楽しみにしていただければと思います。
今回得た情報は、今後の製品紹介や研究支援に活かしていきたいと思います
記:伊藤
2025年12月3日
